電気エネルギーを回転する力（運動エネルギー）に変換する装置のことです。エレベーターから身近な家電までさまざまな分野で活用されており、電気自動車（EV）、燃料電池車（FCEV）、プラグインハイブリッド車（PHEV）、ハイブリッド車（HEV）の一部、がモーターを動力としています。
モーターもエンジンも車の動力であることに変わりはありませんが、エンジンと比較すると、モーターには（1）エネルギー効率がいい、（2）音が静かで振動が少ない、（3）減速時もエネルギーをムダにしない、（4）低回転からの加速がいい、（5）構造がシンプルで部品が少なく生産コストや整備コストを低く抑えられる、といった特徴やメリットがあります。
また、モーターにもいくつか種類があり、ローターに永久磁石を使用する現在主流の「永久磁石型同期モーター」、ローターに永久磁石の代わりに界磁用コイルを設けた「巻線界磁型同期モーター」、ローターに誘導電流を生じさせる非同期の「誘導モーター」、の３種類に分けられます。バッテリー同様モーターも日進月歩で進化しており、今よりさらに軽量小型かつ効率や特性のよいモーターの登場も期待できるでしょう。
